先輩体験談

アメリカ

ミュージカルへの憧れが カリフォルニアでの学びにつながる

Profile

M.K.さん

渡航先
カリフォルニア州
在住都道府県
石川県
渡航時の学年
高校卒業後

劇団の先輩の影響で、 海外留学を検討しはじめた

子供のころから英語塾に通っていたこともあり、英語はずっと好きでした。もっと好きだったのがディズニーチャンネル。そこから発展して好きになっていったのがミュージカルでした。初めて劇団四季のライオンキングを見て感動し、それから地元の劇団に入り、ミュージカルのとりこになりました。そのミュージカルの劇団の先輩でひとり、ニュージーランドに留学した人がいて、その人の影響もあって「海外で勉強して英語でミュージカルができるようになりたい!」と思うようになりました。 進路を決めるにあたっては、高校1年生の冬に最初にベネッセの海外進学セミナーに参加し、長期に渡ってカウンセリングを受けながら考えました。高校2年生の夏には南カリフォルニアへ短期留学に行き、カリフォルニアの空気感に触れたことでよりこっちで勉強してみたい、という気持ちが強くなりました。 最初は、学校の先生方も両親も、私の意向は尊重してくださりつつも、進路についてはいろいろと心配され、とりあえず国内の大学も受けてみては、と勧められました。受験勉強は留学するにしても力になるはず、と思ってとりあえず国内の大学の受験勉強をし、大阪大学を受験して無事合格しました。そのときの受験勉強は、決して無駄にはなっていなかったと思います。英語の基礎力はもちろんですが、世界史を勉強したことで、こっちに来たときの多国籍なクラスメイトとの会話の中でも活かされましたし、ディスカッションやプレゼンテーションなどの場面でも、少しでも世界の知識があったことは役に立ちました。

レベルの高い英語学校の授業で、 アメリカの大学での“学び方”を学ぶ

まず、シリコンバレーのDeAnza Collegeの目の前にあるELSの英語学校に通いました。目指していたFoothill Collegeへ入るためのレベルは早めに到達してしまったので、残りの時間をその先のマスターレベルのクラスに入って勉強しました。マスタークラスはレベルの高い4年制大学へ直接入学を狙っている生徒が多く、ぐっと難易度があがりました。実際の大学の授業の準備という内容が多く、Note TakingやDiscussion等の授業がありました。テーマもかなり難しく、“Political Science”について10ページのペーパーを書くリサーチの授業などもあり、泣きながらがんばらないとついていけないほどでした。プレゼンテーションの授業は内容はもちろん、「プレゼンテーションとしての質」も評価されるので、「いかに緊張していないように見せるか」というテクニックまで教わりました。逆にテストのときに緊張しているそぶりを見せてしまったら減点になってしまうなど、厳しいことも多かったですが、大学に入ったらこれが日常になるので練習をしておけて良かったです。 これらの授業や、留学してきてからのあらゆる経験を通じて、自分の意見をきちんと言うことの大切さを学びました。また、ちゃんと相手の話も聞いて「ここはあえて黙っておこう」など、場の空気を読むコミュニケーション能力もついてきたように思います。

ホストファミリーは第2の家族 人にも、環境にも、恵まれた

ELSに通っている間はホームステイに滞在しましたが、ホストファミリーに恵まれ、あまりホームシックにもなりませんでした。最初はインド系のファミリーのところにステイしていたので、食卓にはインド料理はもちろん、多様な国の食事が登場し、とてもおいしかったです。量が多いことだけが難点です。その次はマウンテンビューのダウンタウンに近いイタリア系のおうちにお世話になりました。先日はママに連れられて、ママの教会の知り合いの方々の集まりのお食事会に参加してみました。学生たちの集まりとは全然違うエレガントな集まりで、また少し知らない世界が垣間見られて楽しかったです。マウンテンビューは小さい街ですが、とてもカリフォルニアらしく、開放的で自分に合っていると思います。街の端々に「キレイ!」と思う風景があるので、こっちに来てから何千枚も写真を撮りました。街全体に多様な人種の人がいて、それもおもしろいです。お食事をするところも、インド料理、タイ料理、地中海料理、イタリア料理、もちろん日本料理…と様々で、そういったダイバーシティーに富んだところが気に入っています。

英語学校から大学へ 自信をなくしながらも、踏みとどまった

ELS終了後、目標にしていたFoothill Collegeに進みました。Foothillへ進学後は、思うように英語が伝わらなかったり、他国からの留学生と比べて自分が何もできないように思えたりなど、自信をなくすことばかりに遭遇しました。体調を崩す時期も重なり、日本に帰りたくて仕方がなくなる日もありました。そんな、自信喪失の時期もありましたが、今はまた心身ともに元気になり、留学させてもらっていることに感謝でいっぱいです。何か状況が大きく変わったわけではないですが、辛い状況や大変な状況を受け入れることができるようになり、慣れてきたのだと思います。 不調だったときに、体調を気遣ってくれるルームメイトや、日本から応援してくれる家族や友達の存在などにとても励まされ、人の優しさをとても大切に感じました。大変なこともありますが、海外進学という決断に後悔はありません。1年前にアメリカに来たばかりの頃とは、見るもの、聞くものもすべての感じ方が変わってしまっていると思います。きっとアメリカに来なかったら感じることのできなかった苦しみも喜びも本当に数え切れないぐらいたくさんあると思います。まだまだ現状に満足しきれていないですし、Theater にFilmにPerforming Artsに、興味のあることもたくさんあります。どんどんキャパシティを広げていきたいと思っています。

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